ラナーク(その他表記)Lanark

改訂新版 世界大百科事典 「ラナーク」の意味・わかりやすい解説

ラナーク
Lanark

イギリス,スコットランド中部,ストラスクライド州南東部にある農業都市。1974年までは旧ラナークシャーの州都であった。人口9778(1981)。クライド川上流右岸近くの台地に位置し,周辺農業地帯の中心として牛市などが立つほか,皮革,農業機械,繊維の諸工業もみられる。12世紀にデービッド1世によって王立都市として建設され,以後スコットランド王がしばしば城に住んで周辺の森で狩猟を行った。また13世紀にはイングランドからの独立闘争を開始したW.ウォーレスが近くの洞穴に隠れ住んだ。南郊にあるニューラナークは,1800年から約25年間R.オーエンが紡績工場で社会主義を実践したことで知られる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 長谷川

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android