最新 地学事典 「ラバウル火山群」の解説
ラバウルかざんぐん
ラバウル火山群
Rabaul volcanoes
パプアニューギニアのニューブリテン島北東部にあるラバウルカルデラ内部の活火山群。最新の大規模火砕流は約1,400年前に発生し,低アスペクト比の火砕流の一例である。1937年5月の噴火ではカルデラ西端に海抜225mのブルカン火砕丘が半日で形成され,翌日水蒸気爆発が起きた。4日続いた噴火で500人を超える犠牲者が出た。94年9月19日からの噴火では前兆の地震活動は27時間,最大6mに達する隆起。ブルカンの火口は北東山麓に形成されマグマ水蒸気爆発を行い,タブルブルからはアア溶岩を流出。前兆地震の発生とともに53,000人の住民は避難を開始し,犠牲者は5人にとどまった。タブルブル火山は2000年以降も噴火を繰り返し,2014年の噴火では噴煙柱が海抜18kmに達した。
執筆者:宇井 忠英・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

