最新 地学事典 「ラングミュア循環」の解説
ラングミュアじゅんかん
ラングミュア循環
Langmuir circulation
海面でほぼ風に平行な縞模様が発生する現象。縞と縞の間隔は風速が速いほど広く,数m~数百m。風向に沿った軸をもつ小さな渦の列が,気泡や微細な浮遊物によってすじ状に可視化されたものと考えられている。1930年代にこの現象を観測したLangmuirに由来する。すじの部分では流速が大で,下降流を伴うのに対し,すじの間では流速も小さく,弱い上昇流がみられる。ラングミュア循環は表層の熱・塩分の輸送だけでなく,プランクトンなどの移動(質量輸送)にも多大な影響を及ぼすと考えられている。
執筆者:中尾 征三
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

