ランポン(読み)らんぽん(その他表記)Lampong

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ランポン」の意味・わかりやすい解説

ランポン
らんぽん
Lampong

インドネシア、スマトラ島南部の地方名および州名。東部はスマトラ東海岸の湿原の続きであるが、西部バリサン山脈が貫き高峰が多い。その南端スンダ海峡に面しては、ランポン、スマンカの二大湾が食い込む。先住民はマレー系のランポン人であるが、位置の関係上古くから西ジャワのスンダ人との混血が多かった。20世紀以後は人口稠密(ちゅうみつ)なジャワ人の移住地となり、灌漑(かんがい)水路の建設などで多くの新村ができている。米、ゴム、タバコ、ココヤシトウモロコシコショウなどの生産が盛んである。南部には州都タンジュンカランをはじめ、交通の要点テルクベトゥンなどの都市がある。

[別技篤彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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