最新 地学事典 「ラータイト」の解説
ラータイト
rathite
Ag2Pb12−x Tlx/2As18+x/2S40の組成をもつものがラータイト。ラータイトⅣはPb3As5 S10の組成となっているが,存在が疑問視されている。ラータイトは単斜晶系,空間群P21/c,格子定数a0.847〜0.852nm,b0.793〜0.801,c2.519〜2.503,β100.56〜100.58°,単位格子中に1分子含む。鉛白不透明で金属光沢のある柱状結晶で,柱に平行に条線がある。劈開{001}完全,断口貝殻状,モース硬度3,ビッカース硬度159~163,比重5.37。反射顕微鏡下では白,反射能(530nm)34~39,多色性は双晶ラメラがあると明瞭,異方性は油浸できわめて顕著,内部反射褐赤~明赤色。苦灰岩中にサルトリ鉱等の硫塩鉱物とともに産する。名前はボン大学のG.v.Rath(1830~88)にちなむ。
執筆者:青木 義和・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

