日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラーリッチ」の意味・わかりやすい解説 ラーリッチらーりっちMihailo Lalić(1914―1993) モンテネグロの小説家。ベオグラード大学で法学を学ぶ。第二次世界大戦中、民族解放運動に参加してゲシュタポに捕らえられ、死刑の宣告を受けるが脱走、ギリシア・パルチザンに身を投じた。第二次大戦を主題とする『結婚』(1950)、『悪意の春』(1953)、『悲嘆の山』(1957)、『追跡』(1960)など一連の長編パルチザンもので限界状況に置かれた人間像を描破している。[栗原成郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例