リアエンジン(読み)りあえんじん(英語表記)rear engined car

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リアエンジン」の意味・わかりやすい解説

リアエンジン
りあえんじん
rear engined car

走行用の原動機後部に備えた自動車総称、およびその型式乗用車だけでなく、中・小型トラック、各サイズのバスにもみられる。乗用車ではエンジン変速機を後部にコンパクトにまとめることによって、プロペラシャフトが省略でき、室内の有効空間を広められるので、第二次世界大戦前から1950年代にかけて、主として小型大衆車に流行した。フォルクスワーゲン・ビートルルノー4CVフィアット500/600、スバル360などがその例である。しかし60年代に入って、より空間効率に優れ、安定性、安全性も高い前輪駆動(FF方式が普及した結果、急速に姿を消した。

[高島鎮雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android