リアール(その他表記)Louis

翻訳|Louis

大学事典 「リアール」の解説

リアール
Louis

フランス第三共和政期の大学改革を主導したリアールは,1846年にノルマンディー地方のファレーズに生まれた。1869年に高等師範学校(エコール・ノルマル・シュペリウール)を卒業したのち,リセ(高等学校)の哲学教員を経て,74年にボルドー大学に着任した。1880年にカーン大学区長となって教授職を離れて行政畑に転じ,84年から1902年の18年にわたって高等教育局長,次いで17年に死去するまでの約15年間パリ大学区副区長(パリ大学区の実質的な責任者)をつとめる。彼の尽力により制定された,従来のファキュルテ(単科大学)を糾合してユニヴェルシテ(総合大学)を創設することとなる1896年の総合大学設置法(フランス)は,1968年に至るまで,以後半世紀以上の長きにわたってフランスの大学の基本的な枠組みを規定することとなる。大学人,政治家など多様な人々を集め,当時の改革に重要な役割を果たした「高等教育協会(フランス)」での活動や,彼自身の大学人,行政官という経歴も注目される。
著者: 白鳥義彦

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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