大学事典 「ボルドー大学」の解説
ボルドー大学[フランス]
ボルドーだいがく
フランス南西部のジロンド県,アキテーヌ地域圏の首府,ボルドー市にある。1441年,当時の大司教の要請により中世大学が創られたことに端を発する。当時は神学,法学,医学,自由学芸の4分野があった。1896年に近代的な大学として甦り,文学,理学,法学,医・薬学の4学部構成へと変わる。1968年11月のエドガール・フォール法により,ボルドー第1大学(科学,法律,社会学,政治学,経済・経営学),ボルドー第2大学(医学,薬学),ボルドー第3大学(文学)の三つに再編成された。1995年にボルドー第4大学が創設され,第1大学から法律,社会学,政治学,経済・経営学の分野が移され,ボルドー・モンテスキュー大学Ⅳ(フランス)となった。第1大学は科学分野を保持し,現在はボルドー科学技術大学Ⅰ(フランス)と称される。第2大学は生命科学,健康科学,人間科学の分野を維持しボルドー・セガレン大学Ⅱ(フランス),第3大学は人文科学,言語学,芸術学,社会科学の分野を持ち,ボルドー・ミシェル・ド・モンテーニュ大学Ⅲ(フランス)と呼ばれている。
ボルドー大学はモンテスキューが法学を学び,デュルケームが教授を務めたことで知られる。2006年に研究・高等教育拠点(PRES)としてのボルドー大学が創設された。2013年の高等教育・研究法ではアキテーヌ地域内の大学・高等教育機関共同体(COMUE)の中核となっている。学生数5万3000(2015/16年)。
著者: 高橋洋行
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報