リプサリス(読み)りぷさりす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リプサリス」の意味・わかりやすい解説

リプサリス
りぷさりす
[学] Rhipsalis

サボテン科(APG分類:サボテン科)の多肉植物。ブラジルを中心に、熱帯アメリカに57種がある。熱帯アフリカ、スリランカにも分布するが、渡り鳥によって運ばれたとする説がある。多湿森林地帯の樹や岩に着生して育つ。葉は退化してない。緑色の茎は円柱状、有稜(ゆうりょう)柱状、扁平(へんぺい)状と変化に富む。花は径1~2センチメートルで、多くは白黄色。花期後に、球状、半透明白黄色の液果をつける。イトアシ(糸葦R. baccifera (Soland. ex J.Mill.) Stearnなど吊(つ)り鉢仕立ての観葉種として、室内利用に向くものが多い。繁殖挿木または実生(みしょう)による。冬季は8℃以上で育てる。

[高林成年 2021年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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