リヤオトン半島(読み)リヤオトンはんとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リヤオトン半島」の意味・わかりやすい解説

リヤオトン(遼東)半島
リヤオトンはんとう
Liaodong bandao

中国北東部,リヤオニン (遼寧) 省の南東部から南西方向に突出する半島。シャントン (山東) 半島とともにホワン (黄) 海とポー (渤) 海とを分ける。西はリヤオ (遼) 河の河口,東はアムロク (鴨緑) 江の河口以南をさす。チエンシャン (千山) 山脈が南に延びて半島の脊梁をなす。沈降によって生じたため海岸線は出入に富み,東岸にチャンシャン (長山) 群島西岸にチャンシン (長興) 諸島などがある。海洋の影響によって省では最も温暖で,南端のターリエン (大連) 市では年降水量 600~800mm,年平均気温 13℃。南部は日露戦争後,第2次世界大戦終結まで日本の租借地となり,ターリエン港は日本から中国東北地方に入る足場となっていた。ナンキンマメワタ,トウモロコシ,野菜が栽培され,水稲栽培も盛んである。リンゴの産地として知られ,特にチエンシャン山脈西麓のシュンユエチョン (熊岳城) が有名。沿岸では漁業,製塩が盛んである。ターリエン市は重要な重工業都市,港湾都市。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リヤオトン半島」の意味・わかりやすい解説

リヤオトン半島
りやおとんはんとう

遼東半島

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