普及版 字通 「リ・レイ・くろい」の読み・字形・画数・意味
20画
[字訓] くろい
[字形] 形声
声符は(り)。〔玉〕に「きなり」、〔一切経音義〕に「なり」とあり、老人のさえない顔色などをいう。〔墨子、兼愛中〕に、楚の霊王が細腰を好み、宮人みな食を節して「(てう)にの色り」といわれた。字はまた黎(れい)と通じ、農耕で日やけした民を黎民という。
[訓義]
1. くろい、きぐろ、くろまだら。
2. くろうま。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 クロシ・マダラナリ
[語系]
・黎lyeiは同声。梨lieiも声が近い。〔方言、一〕に「燕・代の北部にては(老を)梨と曰ふ」とあり、梨も黒によって名をえたものであろう。
[熟語]
黄▶・黒▶・老▶・顔▶
[下接語]
垢
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報