普及版 字通 「リ・レイ・のぞむ」の読み・字形・画数・意味
10画
(異体字)
11画
[字訓] のぞむ
[字形] 形声
声符は位(い)。金文では立を位の字義に用いており、古く同声であった。字はまたに作る。〔詩、小雅、采(さいき)〕「方叔(人名)(のぞ)む 其の車三千」は、軍を以て敵に臨むこと。〔左伝〕に盟約のとき「みて(ちか)ふ」ということが多く、親しく誓う意である。〔穀梁伝〕にはの字を用いる。(れい)はまた水声を形容するときに用いる。
[訓義]
1. のぞむ、その場にのぞむ、のぞみみる。
2. 水がかれる、ほとんどつきる。
3. (れいれい)は、水の音。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ノゾム 〔字鏡集〕 ミル・ミヅノコヱ
[語系]
立lip、lietは声義近く、立はその位置に就くこと。その位置に臨むをという。(戻)lyetを「いたる」とよむのは、と通用の義。はもと戸下に犬牲をおいて呪詛する字で、悖戻の意である。
[熟語]
官▶・事▶・政▶・▶・卜▶・盟▶・▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報