リンケージ・プログラム(英語表記)linkage program

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リンケージ・プログラム」の意味・わかりやすい解説

リンケージ・プログラム
linkage program

民間による大規模な不動産開発の効果を,住宅供給就業機会創出など住民へのサービス提供に結びつける(リンケージ)政策計画。自治体が開発の許可と引き替えに,ディベロッパーに対して開発の規模に応じた低所得者用住宅の建設,あるいは自治体の住宅基金への拠出を義務づける制度が主である。1980年にアメリカ合衆国サンフランシスコで採用されたのが最初で,その後他都市に普及した。ボストンでは,住宅の供給だけでなく,職業訓練のための費用負担なども義務づけられ,多様な活用が進められた。日本においては,東京都千代田区,中央区,港区などで,大規模な建築物を建築する際に,土地面積や建築物の規模に応じて一定割合の住宅を建てる,あるいは自治体への開発協力金拠出を義務づけた付置義務住宅制度が該当する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android