最新 地学事典 「リース隕石孔」の解説
リースいんせきこう
リース隕石孔
Ries crater 独◆Rieskessel
ドイツ南部,ミュンヘンの北西90kmにある衝突構造で,よく研究された衝突クレーターの一つ。1,500万年前,新第三紀の湖成層,ジュラ紀の石灰岩などからなる地層に衝突して形成した。直径11kmと25kmの二重リング構造をもち,内側リングの内部には湖成層がたまっており,外側リングは比高数十m~200mの丘陵からなる。周囲にはスエバイトと呼ばれる衝突角礫岩が広く分布する。260~400km東方のチェコ南部に産するmoldavite(テクタイトの一種)は,この衝突時に生成されたものである。リース隕石孔の西南西40kmにある,直径3.5kmのシュタインハイムクレーターも同一隕石の分裂片あるい二重小惑星の衝突によるものと考えられる。
執筆者:白尾 元理
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

