テキストの見やすさ(legibility),読みやすさ(ease of reading),理解のしやすさ(ease of understanding)の程度で,可読性と訳される.見やすさには文字やレイアウトが,読みやすさと理解のしやすさには構文,語彙,テキスト構造などの言語表現が影響する.リーダビリティを推定するフォーミュラ開発がよく知られ,近年は自然言語処理技術を活用した測定ツールも開発されている.移民に対する識字教育の必要性から,1940年代の米国で盛んに研究され,日本では1960年代に研究が始まった.関連領域は言語学,教育学,心理学,認知科学と幅広い.図書館情報学では,読書や専門情報提供の視点から取り上げられている.