ルシャイ族(読み)ルシャイぞく(その他表記)Lushai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルシャイ族」の意味・わかりやすい解説

ルシャイ族
ルシャイぞく
Lushai

ミゾ族 Mizoともいう。インドとミャンマー国境のミゾ丘陵に住むチベット=ビルマ語系の一民族。人口約 40万~50万と推定される。焼畑で稲をおもに栽培し,ミタン牛を飼う。村は山頂に位置し,柵で防備されている。親族は父系的に組織され,1つの村は数氏族の成員で構成される。社会は首長平民,農奴,奴隷の4階層から構成される。精霊崇拝基調に動物供犠を行なって記念柱やメンヒルを立てるが,イギリス統治以前には首狩りもした。 18世紀以後,隣接するクキ族圧迫吸収して拡張した。今日では多くのルシャイがキリスト教徒となっている。

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世界大百科事典(旧版)内のルシャイ族の言及

【ミゾラム[州]】より

…インド北東端の州。面積2万1000km2,人口69万(1991)。州都はアイザウルAizawl。アラカン山脈の北端部にあたるミゾ丘陵を構成する諸山地が南北走して,ほぼ全域を覆い,その間を数条の狭長な谷底平野が延びる。丘陵はほぼ標高150~900mで,最高所でも1600mほどである。年降水量2500mm以上の多雨地帯で,丘陵中央部では4000mmを超える。山地斜面は常緑広葉樹および竹に覆われている。住民はルシャイLushai族を主とし,そのほかパネイ,チャクマ,リアン族などが居住し,いずれもシナ・チベット語族のチベット・ビルマ語派に属する言語を話す。…

※「ルシャイ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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