ルスティカ様式(読み)ルスティカようしき(その他表記)Maniera Rustica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルスティカ様式」の意味・わかりやすい解説

ルスティカ様式
ルスティカようしき
Maniera Rustica

建築の壁体に用いられる石積みの一形式。ごつごつした粗面のままの切り石を積んで壁面を仕上げる方式で,古代ギリシアやローマ,さらに中世でも用いられたが,壁が建築表現の重要な要素であることを認識したルネサンス期にいたって F.ブルネレスキ,ミケロッツォ・ディ・バルトロメオらによって復活され,以後フィレンツェ,ローマ,ベネチアのパラッツォ建築に,磨いた石による壁体と対比して用いる形で普及した。ただ後期になるにつれて彫りが浅く平面的になり,当初の野性味が失われていく。代表的な例にパラッツォ・ピッティ,パラッツォ・メディチなどがある。

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