ルバロアぎほう
ルバロア技法
Levallois technique
示準遺跡はフランスHauts-de-Seine県のLevallois-Perret遺跡。特定の形態の剝片を得ることを目的として,石核の整形を行う剝片剝離技法である。アシュール文化中期に出現し,中期旧石器時代(ムスティエ文化)の特に西アジアで発達し,新石器時代にも大型の石刃を得るために用いられた。
執筆者:竹岡 俊樹

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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ルバロア技法
ルバロアぎほう
Levalloi technique
ヨーロッパ,アフリカ,西アジア,中央アジア,西シベリアの前・中期旧石器時代に広くみられる剥片剥離技法。あらかじめできあがる剥片を想定し,石核をよく調整したのち剥離している。かつてはルバロア文化として,前期~中期旧石器時代にかけての剥片系の文化と考えられていたが,1950年以後フランスの F.ボルドーによる詳細な石器群の分析,研究が行われ,ルバロア文化は存在せずに剥片剥離の技法が前・中期旧石器時代の諸文化のなかにみられることが明らかになった。アフリカにはこの剥離技術の伝統が長く残存する。これらはエピ・ルバロア系の諸文化と呼ばれることが多い。命名は標式遺跡のあるパリ郊外のルバロアペレにちなむ。亀甲形の石核がその特徴を最もよく表わしている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のルバロア技法の言及
【旧石器時代】より
…この遺跡からはゾウやヤギュウのような獣骨多数のほかに,海からとれた魚骨が発見されており,すでに原人が海からも食料を得ていた事実が明らかになった。40万年前から8万年前まではハンド・アックス文化の発展期(アシュール後期文化)であり,遺跡の数も格段に増加し,精巧な作りのハンド・アックスが多産され,石器製作上の新技法であるルバロア技法が開発された([アシュール文化])。おもしろいことに,ハンド・アックス文化に並行しながらオルドバイ文化の伝統を強く残すチョッパー・チョッピングトゥール文化が,ヨーロッパの北部から東部にかけて分布し,さらにパキスタン,インド北部から東南アジアおよび東アジアにまで達していた。…
【ルバロア文化】より
…旧石器時代の石器製作技法の一つに,パリ近郊のルバロア・ペレLevallois‐Perret遺跡にちなんで名づけられたルバロア技法Levallois techniqueがある。あらかじめ意図する形態の剝片を,たやすくしかも確実に得ることができるように考案された。…
※「ルバロア技法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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