ルージイッチコバー(読み)るーじいっちこばー(その他表記)Zusana Růžičková

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルージイッチコバー」の意味・わかりやすい解説

ルージイッチコバー
るーじいっちこばー
Zusana Růžičková
(1928― )

チェコの女流ハープシコード(チェンバロ)奏者。プラハ音楽院に学び、1956年ミュンヘン国際音楽コンクールで1位、以後各地で演奏活動を行い、63年以後はヨセフ・スークバイオリン)との二重奏でも有名になった。バッハの作品を中心に幅広いレパートリーをもち、そのなかには、バルトークマルティヌープーランクといった20世紀の作品も含まれる。緊密さと明快さをあわせもつ演奏により知られ、多くのレコード賞受賞盤をはじめ、数十枚の録音を残している。母校教授、多くのコンクールの審査員なども務める。1969年(昭和44)初来日。

[美山良夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android