普及版 字通 「レキ・おさめる」の読み・字形・画数・意味
12画
[字訓] おさめる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
厂(かん)+(れき)。厂は崖下の象。は両禾(りようか)軍門の象。は両禾軍門を設けたところ、そこで軍律によってことを決した。〔説文〕九下に「治むるなり」とし、〔段注〕に治庁の義としているが、軍の本陣をいう字で、そこで功歴を論じた。甘部五上に(かん)字があり、「はなり」とするが、は金文に「蔑(べつれき)」というときの(暦)の譌形とすべく、軍門を意味するにおいてその功歴を旌表し、そのことを「(いさをし)を蔑(あら)はす」といった。
[訓義]
1. おさめる。
2. 軍門、軍の本陣。
3. 暦の初文。
[声系]
〔説文〕に声として(歴)・を収め、また声の字三字を収める。〔説文〕にの字がみえないが、卜辞・金文にその字がある。
[語系]
・・・lyekは同声。は両禾軍門の象、は軍歴、事功をいう。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報