軍律(読み)グンリツ

精選版 日本国語大辞典 「軍律」の意味・読み・例文・類語

ぐん‐りつ【軍律】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 軍人に関する法律。軍法。
    1. [初出の実例]「且議事院にて定めたる軍律に従て諸州各々其士官を命じ郷兵を調練すること」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初)
  3. 軍隊の規律。軍隊内で守らなければならない規律。
    1. [初出の実例]「殊に軍律(グンリツ)そむきし罪にて一旦禁個の身となりしが」(出典鳥追阿松海上新話(1878)〈久保田彦作〉)
  4. 敵国内に侵入した軍隊が侵入地に対して施行する、軍隊が定めた法律。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の軍律の言及

【軍法】より

兵法と同義に戦略,戦術の意に用いた例もあるが,一般には軍律,軍令を意味する。日本古代の軍令は軍防令に規定があり,違反者に対する罰則は〈律〉にも条文のあったことが推定されている。…

※「軍律」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android