日本大百科全書(ニッポニカ) 「レバートフ」の意味・わかりやすい解説
レバートフ
ればーとふ
Denise Levertov
(1923―1997)
アメリカの女流詩人。イギリス生まれのロシア系ユダヤ人。アメリカ人と結婚して渡米、1955年にアメリカ籍となる。W・C・ウィリアムズやW・スティーブンズの影響を受け、アメリカ語の語感を巧みに生かしつつ、内省的で神秘的な独特の詩風を確立、戦後の女流詩人のなかでもその抜群の詩才を高く評価されている。作品には『ヤコブの梯子(はしご)』(1961)、『味わってごらん』(1964)、『アルファベットを覚え直して』(1970)、『足跡』(1972)、『森の暮らし』(1978)、『バビロンの蝋燭(ろうそく)』(1980)など。85年(昭和60)夏には、関東ポエトリー・セミナーに招かれて来日した。
[酒本雅之]