ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レーナルトの原子模型」の意味・わかりやすい解説 レーナルトの原子模型レーナルトのげんしもけいLenard's atomic model 1903年に P.E.A.レーナルトが提唱した原子模型。レーナルトは陰極線の物質による吸収の実験結果から,いろいろな物質の原子の基本的な成分は同じで,含まれている個数が違うだけであると推論し,この基本的な成分をディナミーデンと名づけた。1個の原子そのものの大きさは 10-7~10-8cm で,その中にディナミーデンがばらまかれており,質量は正電荷に集っていると考える。この原子模型は現在ではほとんど知られていないが,ラザフォードの原子模型の先駆的な研究の1つであった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by