20世紀西洋人名事典 「ロバートフランク」の解説
ロバート フランク
Robert Frank
1924.11.9 -
米国の写真家。
スイス出身。
1947年渡米。「ハーパーズ・バザー」のファッション・カメラマンを経て、個性的な内面表現の可能性を追究。外国人として初のグッゲンハイム奨学金を受け、’58年にフランスの出版社からペシミスティックな米国の現実を記録した写真集「アメリカ人」を刊行。現代写真の祖の一人となり、洞察力の高い私的なドキュメンタリーのあり方を示唆し、同種の写真が記録、報道に限らず芸術としても成立することを立証した。その後写真界から離れ個人映画の制作に没頭し、「わたしのヒナギクを摘め」(’59年)、「救命艇地球号」(’69年)等を制作し高い評価を得た。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報