ロンカリア帝国議会(読み)ロンカリアていこくぎかい(その他表記)Dieta di Roncaglia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロンカリア帝国議会」の意味・わかりやすい解説

ロンカリア帝国議会
ロンカリアていこくぎかい
Dieta di Roncaglia

中世イタリアで神聖ローマ皇帝によって招集された諸侯コムーネの代表会議。ロンカリアはピアチェンツァ (北イタリア) の東方 9kmの地で,11~12世紀にしばしば皇帝招集の議会が開かれた。最も有名なのは 1158年 11月フリードリヒ1世 (赤髯王) が招集したもので,イタリアとドイツの諸侯,司教,コムーネの参事会員,ボローニャの法学者が集り,「レガリア憲章」 Costitutio de regalibusが制定された。イタリア諸都市に対する皇帝の支配権を確定しようとしたもので,コムーネの行政支配の権限および財政上の諸権限が皇帝に属すことが宣言された。コムーネ側はこれを不満として,のちロンバルディア同盟結成にまで進んだ。

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