ピアチェンツァ(その他表記)Piacenza

デジタル大辞泉 「ピアチェンツァ」の意味・読み・例文・類語

ピアチェンツァ(Piacenza)

イタリア北東部、エミリアロマーニャ州の都市。紀元前3世紀に築かれた古代ローマ植民都市に起源する。ポー川右岸、エミリア街道の西端に位置し、古くから北イタリアにおける交通の要地として栄えた。12世紀に自治都市になり、16世紀半ばから約200年にわたりパルマファルネーゼ家支配下に置かれた。イルゴティコの名で呼ばれるゴシック様式の旧市庁舎、16世紀に建てられたファルネーゼ宮殿ロマネスク様式のピアチェンツァ大聖堂など、歴史的建造物が数多く残っている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピアチェンツァ」の意味・わかりやすい解説

ピアチェンツァ
Piacenza

イタリア北部,エミリアロマーニャ州ピアチェンツァ県の県都。ミラノの南東約 65km,ポー川中流南岸,エミリア街道がポー川と交わるところに位置する。前218年ローマ人により建設され,プラケンティアと呼ばれた。中世には商業によって繁栄し,12世紀にロンバルディア同盟のなかで指導的役割を果たしたが,1545年に教皇パウルス3世によりパルマ=ピアチェンツァ公国が創設され,その支配を受けた。今日は,豊かな農業地域を背景に,ブドウと穀類の重要な集散地で,食品,農業機械皮革薬品,家具,ボタン製造などの工業が行なわれる。市内には 13世紀の建築でロンバルディア・ロマネスク様式宮殿がある。人口 9万9340(2006推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピアチェンツァ」の意味・わかりやすい解説

ピアチェンツァ
ぴあちぇんつぁ
Piacenza

イタリア北東部、エミリア・ロマーニャ州ピアチェンツァ県の県都。人口9万5132(2001国勢調査速報値)。ポー川右岸に位置し、エミリア街道の西端をなす古くからの交通の要地である。豊かな農業地帯の中心地で、さらに近年においては缶詰瓶詰ぶどう酒の生産のほか、製粉セメント、農業機械、化学肥料、化学繊維、製紙などの工業が発達する。紀元前218年にローマの植民市として建設され、プラケンティアPlacentiaとよばれた。

[堺 憲一]

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