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12、13世紀イタリアの、ロンバルディアLombardia地方の主要都市が、ドイツのフリードリヒ1世および同2世の強力な支配政策に対抗して、共同防衛のために2回結成した大同盟。最初の同盟は、ローマ教皇の仲介で1167年に16の都市によって結成された。同盟のシンボルとして重要防衛拠点に新都市を建設し、教皇の名をとってそこをアレッサンドリアAlessandriaと命名した。73年には31都市に膨張。76年に同盟軍がレニャーノの戦いで皇帝軍を破った。第2回目は、1226年19の都市および伯によって結成された。最初軍事的に敗北したが、のちにミラノ等の都市が抵抗して勝利を得た。この結果、一応皇帝の宗主権は認められたが、実質的に帝権は後退し、都市の自治が確立し、各地に領域的都市国家群が形成された。
[佐藤眞典]
イタリアへの帝権再確立を図ったフリードリヒ1世に対抗して,北イタリアの諸都市が既得の自治・自衛権その他の防衛のために結成した都市同盟。1167年にクレモーナ市の主唱で始まり,2年前にできていたヴェローナ都市同盟を吸収した。教皇アレクサンデル3世の後援を得,封建領主の多くも味方についた。76年同盟軍はレニャーノの戦いで皇帝軍を破り,83年コンスタンツの和で皇帝の宗主権を形式的に認める一方,諸都市の自主権を大幅に認めさせた。盛時の同盟参加都市は約30。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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