ロンバルディアの貧者(読み)ロンバルディアのひんじゃ(その他表記)Poveri Lombardi

改訂新版 世界大百科事典 「ロンバルディアの貧者」の意味・わかりやすい解説

ロンバルディアの貧者 (ロンバルディアのひんじゃ)
Poveri Lombardi

リヨン貧者〉から分離し,それと区別されるイタリアワルド派。1205年ころロンコーのヨハネスに指導され,都市の職人や小商人層に広がり,〈初期教会の様式で生活する〉宗教運動の強い影響を受ける。教会の位階制ヒエラルヒー)に敵意をもち,俗人にも聖職権を認め,集団生活と個的貧困を実践した。在家宗教的傾向をもつ。ドイツにも波及し,指導者の名にちなんで〈ルンカリ〉と呼ばれた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android