敵意(読み)てきい(英語表記)hostility

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「敵意」の意味・わかりやすい解説

敵意
てきい
hostility

意は公然と表現されるものであれ,隠れているものであれ,最もよくみられる理的兆候の一つであり,しばしば抑圧されて異常心理的な過度の憂慮温順となって現れることがある。また他の人々に投射されて破壊衝動として示されることもある。しかし建設的に用いられる場合は,スポーツや仕事の面で有意義な役割を演じる。 N.J.スメルサーによれば,敵意が集合行動の形で噴出するとき,リンチや暴動のような攻撃的な群衆行動になる。その標的スケープゴートである。

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精選版 日本国語大辞典 「敵意」の意味・読み・例文・類語

てき‐い【敵意】

〘名〙 敵対しようとする心。を加えようとする心。
※文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一「相親むの情を発すれば〈略〉次第に其敵意を鎔解するを得べし」

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デジタル大辞泉 「敵意」の意味・読み・例文・類語

てき‐い【敵意】

敵対しようとする心。相手を敵として憎む気持ち。「敵意をいだく」「敵意に満ちた表情」
[類語]反感敵愾心戦意敵対

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普及版 字通 「敵意」の読み・字形・画数・意味

【敵意】てきい

敵対する心。

字通「敵」の項目を見る

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