ローエイシア(読み)ろーえいしあ

知恵蔵 「ローエイシア」の解説

ローエイシア

オーストラリアの法律協会が1966年8月、キャンベラでアジア太平洋圏の法律家会議招請、18カ国の法律家が集まり設立された。メンバーは国連のアジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)地域に属する(2005年現在約29カ国からの)法律家で、地域外の法律家は「ローエイシアの友」として登録される。司法正義人権保障、法の支配維持法学教育促進、法の発展と統一化、国際理解・親善、法律家の地位向上、などが目的。79年のコロンボ(スリランカ)会議で、常設人権委員会を設置した。2003年9月、東京で世界大会が開催。05年3月オーストラリアのゴールドコーストで次大会が開かれた。

(宮崎繁樹 明治大学名誉教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローエイシア」の意味・わかりやすい解説

ローエイシア
LAWASIA

司法の正義,人権の保障,法の支配の維持,法学教育の促進などのほか,法律家の地位向上を目指す法律家の組織。 1966年8月,オーストラリアのキャンベラでアジア太平洋圏の法律家会議が開催されたのを機に 18ヵ国 (92年現在 21ヵ国) の法律家によって設立された。構成員には国連のアジア太平洋経済社会委員会地域に属する法律家で構成されるほか,「ローエイシアの友」として地域外の法律家も参加している。 79年コロンボ会議で常設人権委員会が設置され,その後,同委員会によりアジア地域の人権センターも設置された。

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