ロート根(読み)ろーとこん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロート根」の意味・わかりやすい解説

ロート根
ろーとこん

ナス科(APG分類:ナス科)のハシリドコロScopolia japonica Maxim.またはその同属植物の根茎および根をいう。不規則に多少曲がった根茎で、長さ約15センチメートル、径約3センチメートルほどのもの。特異臭があり、味は甘く、のちに苦味をわずかに示す。主成分はl‐ヒヨスチアミン、アトロピンスコポラミンなどのトロパンアルカロイドで、ロートエキスなどの製造原料となる。

[幸保文治 2021年7月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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