走野老(読み)ハシリドコロ

デジタル大辞泉 「走野老」の意味・読み・例文・類語

はしり‐どころ【走野老】

ナス科多年草。谷間の木陰に生え、高さ約60センチ。葉は楕円形で先がとがり、柔らかい。春、暗紅紫色の釣鐘状の花が咲く。全草にアルカロイドを含み、有毒。地下茎トコロに似て太く、漢方莨菪根ろうとこんといい鎮痙ちんけい鎮痛薬に用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「走野老」の意味・読み・例文・類語

はしり‐どころ【走野老】

  1. 〘 名詞 〙 ナス科の多年草。本州・四国の山地の谷の陰地に生える。高さ三〇~六〇センチメートル。根茎は肥厚して横にはい、結節がある。葉は楕円形で先が尖り、互生する。葉柄に翼がある。四~五月頃、上部の葉腋から先が五裂した黄紫色の鐘形花がたれ下がって咲く。全草にアルカロイドを含み、根茎を莨菪(ろうとうこん)と呼び鎮痛薬に用いる。地下茎がヤマノイモ科オニドコロに似、猛毒があり、誤って食べると発狂状態となって走りまわるのでこの名がある。漢名に当てる莨菪は中国産の別種の名。おめきぐさ。おにみるくさ。〔物類品隲(1763)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「走野老」の解説

走野老 (ハシリドコロ・ハシリトコロ)

学名Scopolia japonica
植物。ナス科の多年草,薬用植物

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