ろ過機(読み)ろかき

百科事典マイペディア 「ろ過機」の意味・わかりやすい解説

ろ(濾)過機【ろかき】

フィルターとも。ろ過を工業的規模で行う装置。原液中の固体成分の濃度によりケーキろ過機清澄ろ過機に大別され,前者は比較的濃度が大きいとき,後者は希薄濃度(容量で1%以下)のときに使用。また懸濁液を濃縮するためのスラリー濃縮用ろ過機もある。機構的には,回分式のものには圧ろ機(フィルタープレスとも。ろ板とろ枠を交互に重ね,その間にろ布をはさんだものからなる),葉状ろ過機(金網をろ布で包んだものからなる)などが,連続式のものには回転ろ過機(ろ布を張った枠や円筒を軸のまわりに回転させる)などがある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のろ過機の言及

【ろ過(濾過)】より

…ろ過層にはろ紙のほか,布,脱脂綿,アスベスト,素焼板,砂,半融ガラス板などが用いられる。次に工業的なろ過操作とそれに使用されるろ過機について述べる。
【工業的なろ過の定義と原理】
 流体中に懸濁ないし分散している固体微粒子を,流体のみを通過させるろ材に通すことによって分離・捕集する単位操作。…

※「ろ過機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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