ワセオバナ(読み)わせおばな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワセオバナ」の意味・わかりやすい解説

ワセオバナ
わせおばな / 早生尾花
[学] Saccharum spontaneum L. var. arenicola Ohwi

イネ科多年草。稈(かん)は株立ちし、直立して高さ1メートルに達する。8~9月、稈頂に、銀白色の長毛があり、成熟するとばらばらに花序軸が脱落する円錐(えんすい)花序をつける。小穂は対(つい)になって同形、小花が2個ある。本州南部の太平洋沿岸に群生し、基本種は広くアジア南部に分布する。サトウキビとは同属で、ともに稈や根茎糖分を含む。

[許 建 昌]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android