…ベートーベンが自由な創作活動を送ることのできた陰には音楽を愛する多くの有力貴族の保護があった。故郷ボンを離れる際に〈……たゆまぬ努力をもってハイドンの手からモーツァルトの精神を受け取り給え〉と記念帳に記したワルトシュタイン伯爵らの紹介もあってベートーベンはウィーンの社交界に難なく参会できた。ウィーンでの最初の住居はリヒノウスキー侯の持家であった。…
※「ワルトシュタイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
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