ヲショロ(読み)をしよろ

日本歴史地名大系 「ヲショロ」の解説

ヲショロ
をしよろ

漢字表記地名「忍路」のもととなったアイヌ語に由来する地名。コタン名のほか、場所や港の名称としてみえる。正保日本図(高木崇世芝氏蔵)に「ヲシヨロヱソ」とあるほか、「おしよろ」(「津軽一統志」・享保十二年所附)、「おせうろ」(津軽一統志)、「ヲシロイ」(「和漢三才図会」所載蝦夷之図)、「ヲシヤウロ」(蝦夷商賈聞書)、「ヲシヨロ」(玉虫「入北記」)、「ヲショロ」(地名考并里程記)などと記され、「お正路」(狄蜂起集書)、「臨万歳」(行程記)、「忍路」(廻浦日記)などの漢字表記もみられる。またトマリとも(西蝦夷地日記)、シャモトマリともいう(北行日記)。「地名考并里程記」では「ヲショロ 夷語ウシヨロなり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android