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アイユ ayllu

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世界大百科事典 第2版の解説

アイユ【ayllu】

ケチュア語で,親族の概念を表す。文脈により,親族,身内,村人,村内の居住区画など,いろいろな意味に用いられる。現代の中部ペルー以南のケチュア族やエクアドルでは,おおむね,自己の父方および母方の祖父母,父母双方の兄弟姉妹とその子ども,自己の兄弟姉妹とその子ども,自己の子どもと孫が同一アイユの成員である。したがって,祖父母の兄弟姉妹やその子どもたちは含まれない。そこで,アイユとは,個人を中心にしてひろがる特定範囲の親族ということになり,日本の親類から姻戚を除いたものに近い。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のアイユの言及

【氏族制度】より

… 同様の問題は,南アメリカのインカ帝国についてもいいうる。インカ帝国に包摂された諸部族は,いくつかのアイルaylluという集団から構成された。アイルは経済的にも宗教的にも1単位をなし,その首長は,最高の裁判官であると同時に,戦時には指揮官ともなった。…

【ラテン・アメリカ】より

… 植民地支配以前における先住民の土地占有の型によってみれば,それは征服前に土着の文化が高度に発達し,アステカやインカなど国家レベルまでの統治機構が形成されていたメキシコ,中央アメリカ,アンデス高原の諸地域,いわゆる核アメリカと,その他の地域に大別できよう。前者においては,人口稠密(ちゆうみつ)で集約的な定住耕作が行われ,アステカではカルプリcalpulli,インカではアイユと呼ばれていた土地の共有を基盤とした農村共同体が成立し,一定の賦役(インカではミタ),貢納制によって国家に統合されていた。それに対して,後者は,もっぱら焼畑耕作,または狩猟,採集経済で,社会集団の規模も小さく,孤立的であったところである。…

※「アイユ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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