改訂新版 世界大百科事典 「アガニャ」の意味・わかりやすい解説
アガニャ
Agaña
西太平洋,アメリカ領のグアム島西岸,アガニャ湾に面するグアム島の主都。人口1100(2000)。もとはチャモロ族によってつくられた村で,17世紀のスペイン人宣教師サンビトレスの記録によれば,この地には大きな家屋50戸と,小さな家150戸があったという。両者は社会的に分離され,後者には低い身分の者が住んでいた。同島は1941年から3年間日本軍によって占領されたが,この間の日米両軍の戦闘と戦後の台風によって町は完全に破壊された。現在の都市は新しくつくられたもので,グアム島が観光地となるに伴い,その中心地としてにぎわいを見せている。市内にはスペイン時代を偲ばせる建造物も若干残されている。
執筆者:青柳 真智子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報