アサバスカン(読み)あさばすかん(英語表記)Athabascans

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アサバスカン
あさばすかん
Athabascans

北アメリカのアラスカおよびカナダ北西内陸部に住む先住民集団(アメリカ・インディアン)。アサバスカ語族に属する言語を話す多くの集団の総称。北方アサバスカ語派の言語を話す集団の住む地域は亜寒帯森林地帯であり、カリブー、オオジカなどの狩猟を主たる生業としている。核家族を中心とした小集団、バンドに分かれて季節的な移動を繰り返しているが、冬は半恒久的なキャンプに戻ってすごす。家は木の支柱に毛皮を張り付けたテント(ティピ)が基本である。一つの集団全体のまとまりはなく、各バンドを1人のリーダーが率いているが、各バンドの構成員は少なからず流動的である。動物の霊の存在を信じ、シャーマンの力が強いが、祭りなどの共同行事はほとんどない。その他、太平洋岸アサバスカ語派、アパッチ語派の言語を話す集団もあり、北アメリカで最大の先住民言語集団である。[木村秀雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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