アジュバント

デジタル大辞泉 「アジュバント」の意味・読み・例文・類語

アジュバント(adjuvant)

免疫増強剤

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「アジュバント」の解説

アジュバント
アジュバント
adjuvant

抗体をつくる際に,抗原とまぜて投与することにより抗体産生能を高める物質.市販のアジュバントには,オイルに免疫活性化能の高い結核菌死菌そのものや,結核菌の細胞壁成分をまぜたものが多い.オイルは抗原溶液をミセル状にして徐放性とし,抗原刺激を持続させる効果がある.結核菌の死菌などを含むものをコンプリート,オイルのみのものをインコンプリートアジュバントといい,初回投与にはコンプリートアジュバントを,2回目以降はインコンプリートアジュバントを使用することが多い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「アジュバント」の解説

アジュバント

 (1) 広く薬物などの活性を補助する物質,混合物.(2) 免疫補助剤免疫アジュバント免疫助成剤ともいう.免疫応答を非特異的に刺激する物質.水酸化アルミニウムの懸濁液や殺した細菌を懸濁した油中水滴型エマルション等.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアジュバントの言及

【湿疹】より

…アレルゲンといっしょにシャンプーや洗剤の主成分であるSLSやLASが共存していると,感作の成立する度合ははるかに高くなる。このSLSやLASのように,感作を助長するものをアジュバントadjuvantといっている。 接触アレルギーの成立後に再びアレルゲンが皮表または体内から表皮細胞に到達すると,アレルゲンの付着した表皮細胞を感作リンパ球が攻撃して溶解してしまう。…

※「アジュバント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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