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抗原 こうげん antigen

翻訳|antigen

7件 の用語解説(抗原の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

抗原
こうげん
antigen

生物体には,「非自己的」 (ノン・セルフ) な物質を投与されたとき,それに対応する抗体や,感作リンパ球をつくりだす性質がある。こうした反応を引起す物質を抗原という。また,この抗原は,抗体と特異的に結合し,さらに補体と結合し,免疫複合体をつくるなどの反応を起すほか,感作リンパ球と特異的に結合し,細胞性免疫反応を起す作用もある。

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デジタル大辞泉の解説

こう‐げん〔カウ‐〕【抗原】

生体内に入ると抗体をつくらせる原因となる物質。一度抗体ができると、次に侵入した同じ原因物質と特異的に反応する。異種のたんぱく質多糖類・毒素・微生物などが抗原となりうる。

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百科事典マイペディアの解説

抗原【こうげん】

動物体内に侵入し刺激することにより,特異的に反応するタンパク質すなわち抗体を産生させたり,細胞性免疫を発動させる物質。毒素,微生物,細胞,合成化合物などが抗原となるが,抗原上の抗体と作用する部分を抗原決定基という。
→関連項目アレルギーアレルゲンオーストラリア抗原感作クローン蛍光抗体法血液型抗毒素ジフテリア血清スネルスーパー抗原組織適合抗原ツベルクリン反応DNAワクチントキソイドプロテウス菌ペニシリン溶血性連鎖球菌ワクチンワッセルマン反応

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栄養・生化学辞典の解説

抗原

 免疫原ともいう.体内で抗体の産生をもたらす物質.タンパク質,ペプチドが多いが多糖なども抗原となる.

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世界大百科事典 第2版の解説

こうげん【抗原 antigen】

1903年,ドイッチュL.Deutschが抗体をつくるきっかけとなり,それと反応するものという意味の語Antisomatogenを縮めてつくった語で,血清学,免疫学の分野を中心に多く使われている。抗原は次の2条件から定義される。条件(1) 脊椎動物の体内に入って,それだけに反応性をもつ(これを特異性という)抗体や感作リンパ球をつくって,その個体に免疫を成立させるが,条件によってはそれに特異的な不反応性(免疫学的寛容)状態を成立させる能力,またはその潜在能力をもつ物質。

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大辞林 第三版の解説

こうげん【抗原】

生体内に侵入して抗体をつくらせ、その抗体とだけ結合して反応する物質。細菌毒素・菌体成分や多くの異種タンパク質がこれに該当する。アンチゲン。 → 抗体

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

抗原
こうげん
antigen

生体に免疫応答を惹起(じゃっき)し(免疫原性)、その結果生じた特異的抗体または特異的リンパ球と反応しうる性質(反応原性)をもったものをいう。免疫原性をもつためには、通常異種で、分子量がある程度以上大である必要があり、タンパク質や多糖体は免疫原性が強い。小分子量(通常1000以下)のものは反応原性はあるが、高分子物質と結合しないと免疫原性はなく、ハプテンhaptenとよばれる。
 免疫原となりうる基本構造を抗原決定基といい、多くの抗原は数多くの異なる抗原決定基をもつ複合体で、ハプテンはそれ自体抗原決定基となりうる。[高橋昭三]

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世界大百科事典内の抗原の言及

【抗原認識】より

抗原が生体に侵入すると,免疫系の中心をなす種々のリンパ球が刺激されて増殖し,種々の機能を現すようになり,免疫が成立する。抗原刺激に対するこのような免疫応答は,その抗原に特異的であり,ひとつひとつの抗原に対しては,それぞれきわめて限定された少数のリンパ球のみが反応する。…

【抗体】より

…生体にウイルス,細菌,その他の細胞や動植物の成分などの抗原が侵入すると,生体の免疫系が刺激され,やがてそれらの侵入物に特異的に結合できるタンパク質が合成されて,細胞表面,血清その他の体液中に出現する。このタンパク質が抗体である。…

【ハプテン】より

…K.ラントシュタイナーが1921年に人工抗原の研究に際して提唱した概念上の抗原決定基。ラントシュタイナーの定義によれば,独立では抗原性をもたないが,他のタンパク質(担体)と結合させて投与すれば,特異的な抗体をつくらせ,その抗体と結合する能力を有する低分子物質をさす。…

【免疫】より

…この物質はやがて,タンパク質であり,試験管内でさまざまな反応を起こし,生体内では感染防御に働く分子であることが明らかになり,のちに〈抗体〉と呼ばれるようになった。これに対し,この抗体産生を誘導する微生物由来の異物,さらには広く〈自己でないもの〉を〈抗原〉と呼ぶのである。抗原と抗体の試験管内および生体内での反応を〈抗原抗体反応〉と呼ぶが,これは免疫反応の重要な要素である。…

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