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アタルガティス アタルガティスAtargatis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アタルガティス
Atargatis

古代シリアの大女神。豊穣を司り,魚およびはとと結びつきが深く,上半身は人間の女,下半身は魚の形に表わされることもあった。ヒエラポリスにあったその神殿は,シリアにおける最も巨大かつ豪華なもので,境内に聖魚の住む池があり,ここではアタルガティスは,夫とみなされたハダドとともに祭られていた。前3世紀以後,「シリアの女神」と通称された彼女の祭祀は,ギリシアをはじめ,ヘレニズム世界の各地に広まり,遠くイングランドまで及んだ。

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世界大百科事典内のアタルガティスの言及

【シリア】より

…その代表的な例はパルミュラのバアル・シャミーンBaal Shamīn崇拝である。地母神としてはアタルガティスAtargatisが有名である。宗教儀式には,共食制度,新年祭,聖婚(ヒエロス・ガモス)などに基づく饗宴,行列,歌舞があった。…

【人魚】より

…これはさらにペリシテ人に受け継がれ半人半魚の主神ダガンになった。またシリアの月神アタルガティスAtargatis(またはデルケトDerketō)は魚の鰭(ひれ)を持つ女の姿で表されることがある。この神は豊饒をつかさどり,ギリシアのアフロディテやローマのウェヌス(ビーナス)の原形となった。…

【星】より

…そこでその魚たちが,その功績によって星にされたと物語られている。これは実は,ギリシア人によってアフロディテと同一視されたシリアの女神アタルガティスAtargatisの神話にほかならない。それによると,魚たちが星にされたのは,ユーフラテス川の中で発見した卵を岸に運び上げ,それからアタルガティスが誕生するのを助けたためであったという。…

※「アタルガティス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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