アマメハギ(読み)あまめはぎ

デジタル大辞泉プラス 「アマメハギ」の解説

アマメハギ

日本妖怪囲炉裏火鉢に長くあたってできた火だこ(アマメ)を剥ぎ取るとされる。石川県に伝わる民俗行事「能登のアマメハギ」(国の重要無形民俗文化財)では、天狗の面をつけた男たちがこの役を演じて災厄を祓う。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のアマメハギの言及

【来訪神】より

…日本の来訪神には三つの形態がある。ひとつは仮面仮装した異形の姿で来訪するものであって,秋田のナマハゲ,能登のアマメハギ,三陸のナモミ,ヒガタタクリ,甑島(こしきじま)のトシドン,吐噶喇列島悪石島のボセ,宮古のパーント,八重山のアンガマ,アカマタ・クロマタ,ミルク(弥勒),マユンガナシ,フサマラーなどがある。仮面仮装する者の多くは若者であり,また特別の資格を備えた村人である。…

【生剝】より

… なまはげの名称は,炉にあたってできる火だこの〈なもみ〉をはぎとることで,火だこができるような怠け者を懲らしめるという意味をもつ。秋田県由利郡地方では〈なもみはぎ〉,秋田市では〈やまはげ〉と呼ぶほか,石川県能登半島には〈あまめはぎ〉と呼ぶ同じような行事がある。男鹿半島のなまはげは赤神神社五社堂の行事が半島一円に広がったとも伝えるが,1964年以降は男鹿市が観光化して,新たに2月13~15日の北浦真山(しんざん)神社の柴灯祭にも行っている。…

【門前[町]】より

…海岸一帯は能登半島国定公園に属し,猿山岬の断崖や〈泣き砂の浜〉と呼ばれる琴ヶ浜がある。〈あまめはぎ〉は若者が鬼の面をつけ,みのを着て家々を訪れる小正月の行事で,有名な秋田の〈なまはげ〉と同じく正月神の来訪を示す習俗で,重要無形民俗文化財に指定されている。【上田 雅子】。…

※「アマメハギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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