アマモ科(読み)あまもか

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アマモ科
あまもか
[学]Zosteraceae

単子葉植物で沼生目(しょうせいもく)(オモダカ目)に属する。ヒルムシロ科アマモ亜科とする説もある。APG分類ではアマモ科とされる。すべて海底に生える多年草で、海産顕花植物sea-grassの代表的なものである。葉は扁平(へんぺい)なリボン状。花序は、葉鞘(ようしょう)に包まれた扁平な軸の片面だけに雄しべと雌しべが交互に並ぶ列が2列つく。雄しべは2個の無柄の花粉嚢(のう)からなり、花粉は糸状である。雌しべはただ1個の心皮からなり、花柱は二又に分かれる。雄しべと雌しべのどのような組合せが、普通の被子植物の1個の花に相当するかはわかっていない。雄しべの構造からヒルムシロ科やシバナ科と近縁とされ、これらの淡水生植物が海水に適応して進化したものと考えられている。2属約20種があり、全世界の寒帯から熱帯まで広く分布する。このうちアマモ属とスガモ属が日本にも生育する。[山下貴司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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