大学事典 「アムステルダム大学」の解説
アムステルダム大学[オランダ]
アムステルダムだいがく
首都アムステルダムに位置し,3万人近い学生と5000人以上のスタッフを有するオランダで最大規模の国立総合大学。人文学,社会行動科学,経済経営学,法学,自然科学,医学,歯学の7学部があり,ヨーロッパ内23の大学が加盟する研究大学連盟(LERU)と基礎研究のために連携し,世界の27大学と学生移動を促進するU21のメンバーであるなど国際性豊かな大学である。元来,市の地位を高めるために市民に開かれた高等教育機関アテネウム(オランダ)(Athenaeum Illustre)として1632年に開校され,オランダ黄金期の人々の教養を支える役割を果たしてきた。1877年にアムステルダム市立大学としての地位を得,教員の任免も市議会が行うなど,市民の大学として発展。1961年に国立大学になるまでのほぼ100年間はとくに自然科学研究に優れ,6人のノーベル賞受賞者,7人のスピノザ賞受賞者を輩出した。タイムズ誌の世界大学ランキング(2016/17年)の順位は63位であるが,人文学では32位,社会科学では26位。
著者: 松浦真理
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報