アラヌス(英語表記)Alanus de Insulis

改訂新版 世界大百科事典 「アラヌス」の意味・わかりやすい解説

アラヌス(リールの)
Alanus de Insulis
生没年:1128以前-1202

シトー会修道士,神学者。フランス名はアラン・ド・リールAlain de Lille。リールで生まれ,パリに出て哲学神学文学を広く学んだので〈全科博士doctor universalis〉と呼ばれた。のちにカタリ派の一部と見られるアルビ派に対する宣教師となる。《対異端信仰論》はその時のもの。12世紀後半の合理主義神秘主義とを結合して書いた二つの詩,《自然の嘆き》《アンティクラウディアヌス》は文学史上著名である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報