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宣教師 せんきょうしmissionarius; missionary

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

宣教師
せんきょうし
missionarius; missionary

厳密にはイエス・キリストまたは教会から派遣されて福音を伝える人。言行によって福音を伝えるのは,すべてのキリスト教徒の本領であるから,キリスト教徒はすべて宣教師というべきであるが,一般に理解されている意味では,主としてキリスト教の盛んな欧米の母教会から,国外の,まだキリスト教が盛んでない地方 (宣教地) へ派遣されてキリスト教を伝える人をいう。直接キリスト教を伝えるだけでなく,教育,医療,社会福祉などにたずさわる者もある。日本へはキリシタン時代にザビエルがやってきたが,明治以後は数多くの宣教師が欧米から派遣され,伝道のみならず,文化の近代化に大きな働きを残し,現在も活動している。また,日本からも海外各地に相当数の宣教師が送られている。

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デジタル大辞泉の解説

せんきょう‐し〔センケウ‐〕【宣教師】

キリスト教を広めるため、外国、特に異教国に派遣される伝道者。ミッショナリー。

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百科事典マイペディアの解説

宣教師【せんきょうし】

キリスト教会が外国伝道のために派遣する職務。日本へは1549年スペイン人宣教師ザビエルが来朝し布教したのが初め。以降ポルトガル人ビレラフロイス,イタリア人オルガンティーノ等が来日。
→関連項目伴天連追放令ヘボン

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世界大百科事典 第2版の解説

せんきょうし【宣教師 missionary】

キリスト教会が外国伝道のために派遣する職務。狭義には牧師,司祭で外国教会に派遣された者をいうが,広義には教育や社会福祉事業に従事する者,一般信徒で教会から派遣されて,そうした事業に携わる者のことをもいう。キリスト教会が存在しなかった国におけるキリスト教伝道は,宣教師の働きによって始められる。日本でもキリシタン時代に始まったカトリックの伝道,明治初期に始まったプロテスタントの伝道は,いずれも献身的で優秀な宣教師の働きによる。

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大辞林 第三版の解説

せんきょうし【宣教師】

宗教を教え広める人。
キリスト教の布教・伝道のために外国へ派遣される者。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宣教師
せんきょうし
missionary

キリストの福音(ふくいん)を宣(の)べ伝え、教会を広めるために、キリスト教がまだ根づいていない地域の国々に派遣される司祭や牧師をいう。広義には、これらの聖職者を直接間接に補助する人々も含む。「全世界に出ていって、すべての人々に福音を宣べ伝えよ」(「マルコ伝福音書」16章15)とのキリストの教えに従って、キリスト教はその最初期から布教活動を積極的に行ってきた。使徒パウロの活動はその典型であり、アテネのアレオパゴスでの宣教の演説は名高い(「使徒行伝」17章19~34)。その後も宣教活動は、多くの殉教者を生み出しつつも絶えず続けられ、とくに中世のフランシスコ会やドミニコ会の活動、16世紀のイエズス会を中心とするアジア、アフリカ、新大陸への宣教は、キリスト教史上においても重要なできごとである。日本にも、イエズス会士ザビエルはじめ、16~17世紀にかけて多くの宣教師が来日し、キリシタン時代を築いた。
 近代に入っては、「近世海外伝道の父」とよばれる英国バプテスト教会のケアリーのインド宣教を嚆矢(こうし)に、プロテスタント諸教派にも海外伝道熱が高まり、わが国にも幕末の開国後、ブラウン、ヘボン、ウィリアムズ、フルベッキ、バラ、ジェーンズ、カトリックのジラール、プチジャン、ロシア正教のニコライらが次々に渡来して活躍した。なお、こうした宣教師たちが、キリスト教の普及と同時に、西洋文化全般と布教地の諸文明との仲介者の役割を果たしてきたことも歴史的に重要である。[鶴岡賀雄]

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