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アリウス主義 ありうすしゅぎ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アリウス主義
ありうすしゅぎ
Arianism

古代のキリスト教異端説で、その主唱者アリウスにちなんでこうよばれる。ギリシア哲学の思弁にのっとって、神の唯一絶対性を強調した。したがってイエス・キリストを「神の子」とよんでも、けっして父なる神に等しい永遠者とは認めず、たとえ比類なく優れた位置を占めるとしても、やはり神によって無からつくられた被造物であるとする。これに対して、アタナシウスをはじめとする正統的三位(さんみ)一体論者は、ニカイア公会議(325)においてアリウス主義を排斥し、キリストが神と同一本質を有することを宣言した。そうでなければ、真の神の仲介者たりえないからである。しかし、アリウス主義は、その後も政治権力と手を結んで多大な影響を及ぼした。聖書的、救済史的キリスト教信仰が、哲学的、宇宙論的ヘレニズム世界に伝えられる際に、必然的に対決せざるをえなかった思想である。[百瀬文晃]
『上智大学中世思想研究所編『キリスト教史 第二巻』(1980・講談社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のアリウス主義の言及

【アリウス】より

…キリスト論に関する異端アリウス主義Arianismの主唱者。ギリシア名アレイオスAreios。…

※「アリウス主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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