アルゴリコス湾(読み)あるごりこすわん(その他表記)Argolikós Kólpos

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルゴリコス湾」の意味・わかりやすい解説

アルゴリコス湾
あるごりこすわん
Argolikós Kólpos

ギリシア南部、ペロポネソス半島東部にある湾。湾入部の全長50キロメートル。湾奥のナフプリオンNávplionは、古代にはアルゴス市の天然の外港、近代ではギリシア独立当初の首都(1828~1833)であった。

 肥沃(ひよく)な平野を中心とする後背地のアルゴリス地方には、ミケーネ、アルゴス、ティリンスエピダウロスなど先史時代の遺跡が多い。アルゴリコス湾はそれらの地とミノア文化圏との通路にあたっていた。

[真下とも子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルゴリコス湾」の意味・わかりやすい解説

アルゴリコス湾
アルゴリコスわん
Argolikós Kólpos

エーゲ海南西部,ミルトオ海の湾で,ギリシアのペロポニソス半島東部に湾入。南東方向に開口し,奥行約 50km,最大幅約 30km。湾奥に主要港ナフプリオンがあり,数 km内陸にはミケーネ時代の中心地としてまたドーリス人侵入時の拠点として繁栄したアルゴスがある。湾口部東寄りにあるスペツェ島はアテネ市民の夏の保養地として知られる。

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